思い出のラーメン屋

学生時代、スタババイトを諦めた私は、家の近所のラーメン屋でアルバイトをしていました。ラーメンて簡単そうで奥が深いんです。麺もお店で作っていたんですが、湿度・気温・天気などで毎日水や粉の分量が変わるんです。店長さんは、麺の出来を見て、その日の天気を当てる、なんてこともできていました!また、お客さんの回転が非常に早いので、頭を使うんです。お客さんの席の案内の仕方、食べるスピードを見てどのタイミングで麺を茹で始めたら席が空くころにラーメンを出せるかなど、いつもグルグル考えて仕事をしていました。昼時ともなると店内は戦争のような状態で、目が回るような忙しさでした。ラーメン店と言えば活気があるのが一つの売りでもありますから、返事は大きな声でが鉄則でした。そんなこんなでバイト初日は、体中が疲れて声はガラガラでした。そのお店は賄いがあったのですが、バイト終わりに食べるラーメンはとても美味しかったです。賄い付きというのは、当時学生だった私には何より嬉しかったです。

仕事も慣れてくると、手際よくこなせるようになりました。その内、顔馴染みの常連さんも出来て「今日も頑張ってるね!」、「◯◯ちゃんの笑顔を見ると、こっちも元気になるよ」なんて声を掛けて貰えるようになり、それが嬉しかったです。女性のバイトが少なかったのもあって、お客さんにも店長にも娘のように良くしてもらいました。社会人になった今でも、そのお店にはたまに食べに行きます。変わらぬ美味しさと店の雰囲気が落ち着きます。